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お客様からの質問集

お客様からの質問集 Q&A

Q 瓦の取替え時期はいつごろでしょうか?

 基本、割れてない・崩れてない・雨漏りしていないのであれば替える必要はありません。
  後はお客様の見た目が悪い・大雨・台風が心配等の判断で屋根診断してみて決まります。

Q 和風の家なのですが、洋風瓦で替えることができますか?

 屋根の端っこが折れている箕甲屋根以外なら基本できます。
  箕甲屋根でも屋根を改造して破風屋根に変えればできます。(何件も経験あり)
  がしかし、洋風でも平板瓦は屋根面がうねっていては瓦が浮き上がりますので
  おススメいたしません。(屋根面を修正する必要があります。)

Q 石州瓦・三州瓦・淡路瓦を選択する目安をおしえてください。

 まずは産地ですが、石州瓦は島根県、三州瓦は愛知県、淡路瓦は淡路島で日本三大産地
  として有名です。
  その他産地がありますが、その地方特有の粘土で色々な特色がありますが、品質において
  三大産地物がおススメかと思われます。
◎焼き温度による特徴
  一般的に淡路1000度、三州1100度 石州1200度と言われております。
  当然温度が高いほうが締め固まるので強いということ、またそれだけ焼く燃料もかかるので
  原価高になります。石州瓦は高温焼成ならではの特徴で凍害・塩害に強いとされております。
◎見た目の特徴
  ここからは私共の経験からの判断となります。まず淡路瓦はいぶし瓦に代表される
  (いわゆるいぶし銀)色で社寺仏閣等に主につかわれます。
  三州にもいぶし瓦があります。(高価) 非常に高級感があり、日本の屋根を代表する瓦で
  ございます。
  特徴として年数が経つにつれすすを帯びたように変色してきますが、瓦自体に問題はなく
  古さの味が出てくるという意味で好きな方も多い瓦でございます。一昔前は資産家の家に
  多く葺かれていたため高級なイメージがありますが、現在は安価になっており他メーカー
  よりむしろお求めやすくなっているのが現状でございます。
  次に三州瓦ですが、和風、洋風と豊富な種類、豊富な色で選ぶのに迷うくらいに商品が
  あります。九州で定番の銀黒色でいいますならば非常に行儀が良く、葺きあがりはすっきり
  したイメージとなります。
  ただ同じ銀黒色で見た場合、石州瓦と比べますと好みもあるでしょうが、若干色が薄く
  数年経ってから光沢がなくなる気がします。
  大量生産ラインでコストダウン化されており、標準色では一番安価であります。
  最後に石州瓦ですが、焼成温度の高さにより強い瓦でございます。
  また、原料の粘土が鉄分の少ない白色の粘土を使用しておりますので(自社推奨 水上産)
  錆に強い塩害に強いということになります。
  また、標準色の銀黒に関して、数年経っても色あせがほとんどなく艶やかな感じが持続する
  のが特徴でございます。焼成温度を高くするため燃料代が倍ほどかかり、瓦の値段に響いて
  いることが、残念なところでございます。

結果 私の独断と偏見で言いますと・・・・・(和風)

  スタンダードでいいものを・・・・・・石州瓦和風
  ちょっと懲り症・・・・・・・・・・・・・・・淡路いぶし・三州いぶし、三州和風特別色
  安いほうがいい・・・・・・・・・・・・・・三州和風標準色

  となります。あくまで提案ですのでご検討ください。

Q セメント瓦と陶器瓦の違いは?

 セメント瓦とはセメントと砂、繊維などを混ぜたものをプレス機で形成し乾燥させてもので
  屋根には基本塗装を施して葺きます。陶器瓦にはいぶし瓦、釉薬瓦があり、無釉薬で焼成し
  独特な方法でいぶしたものをいぶし瓦、釉薬(塗料)を塗って焼成したものを釉薬瓦といい
  ます。
  セメント瓦はプレス機で形成し乾燥させるだけなので瓦にねじれがなく規格通りに生産する
  事が安易でありますが陶器瓦は焼く過程でどうしてもねじれやひずみが生じます。
  ですが最近の陶器瓦の生産技術はほとんどねじれをつくらないほどに向上しております。
  どっちがいいの? という事ですが、昔は陶器瓦があまりにも高価であったために熊本ではほ
  とんどセメント瓦でした。しかし今ではほとんど値段の差は無く、陶器瓦のほうが工事手間
  がかかる分だけ高くなっているというのが現状です。またセメント瓦は塗装してないと劣化
  するため、定期的な塗装のメンテナンスが必要になり、最近はセメント瓦の需要が少なく
  なっております。陶器瓦の場合、隅・棟・雨切等の施工部分さえしっかり施工してあれば
  数十年もちますので、長くみればコスト安ではないかと思います。

Q 台風にはつよいですか?

 19年前、熊本に猛烈な台風が上陸し、それはひどい風害でした。
  瓦屋根、トタン屋根に関係なく飛ばされ、ひどいところでは屋根ごと飛ばされておりましたが
  特に瓦屋根が目立っておりました。それもそのはず、それまでは何十年と大きな台風がきて
  おらず、瓦施工業界のほとんどが、釘止めをしておりませんでしたので、瓦は飛ぶと悪い
  レッテルを貼られてしまいました。
  瓦復旧にあたり、業界では4枚に一枚釘止めをしようということでしたが、我社の考えとしま
  して、それではまた飛ぶだろうと判断し、半数釘止めをいたしました。
  それから7年後、更に大きな台風が熊本を襲いました。結果、あたりを見渡すと瓦が飛んで
  いるのは古い屋根か、我社施工でない家ばかりでした。そこで一応、皆様の信用を得たの
  ですが、飛んではいないものの、ずれやめくれは多少ありましたので、これではいけないと
  その後の施工は全数釘止めとさせていただいております。
  現在、一昔前の瓦とは違い、防風加工されている瓦がほとんどでございます。
  また、釘も二階部分、強風部分に関しては標準で全数ステンレス釘止め。
  棟瓦もステンレス線と瓦用ボンドの併用で緊結いたしておりますので心配は
  ございません。それでも心配な方にはステンレスビスで全数止めております。
  施工さえきっちりしておけばなかなか飛ばないものなのです。

  
※    悪質訪問業者に注意してください!!

◎    お客様からこんなご相談をいただいております。


1、親方風の人が突然あらわれて、近くの屋根工事をしているとのこと。そこの屋根から見た
  ときにお宅の屋根が危ない状態なのでついでに安くしますので修理しませんか?と言う事。
  名前を聞くと川口瓦屋ですと(なんと我社の名前を!)お客さんは信用して仕事をさせよう
  としたところ、近所のおじさんがたまたまやってきて、話しをきくとどうも川口さんところ
  じゃないようだけん 電話してみては。ということで電話がありまして、嘘が判明した訳
  ですが。 電話終わって外にでたらその男は居なくなっていたそうです。怖いですね~。 
  とにかく訪問販売はまず疑うことをおススメいたします。


2、営業マンが来て、お宅の瓦屋根は修理が必要ですとの事。
  家主さんが下から眺めてもどうもわからず、その営業マンは詳しく見たいので屋根に上が
  らせてくれという。どうしてもという強引さにまけて見るだけならということで上がらせたは
  いいが相当いたんでいるのですぐ修理しなければ雨漏りしますよと言いだした。さすがに
  ちょっとまてよと思った家主さんは我社に連絡。
  かくかくしかじかなので、見に来てくれと・・・・。
  十年前ぐらいの仕事ではあるが、そんな粗悪な仕事をしているはずがないと、自分を
  信じながらも不安な気持ちでいってみると案の定、まったく何の損傷もなく、何を思って
  悪いといっているのか。完全なる騙しでしかないことに無償に腹が立ちました。家主さんも
  予感が当たってホッとしておられましたがこれからは屋根に上がらせないよう、悪いこと
  されたらかなわんですよ。とご注意申し上げた次第でございます。一応名刺を見せて
  いただきました。福岡の聞いた風なリフォーム会社でした。
  とにもかくにも、家主さんの賢明な判断により事なきを得た事件でした。

  以上のような事が日常茶飯事におきています。新聞の苦情欄にも同様の事がらが
  掲載してありました。仲のいい瓦屋さんも同様のことが起きたといっておりました。
  本当に悔しくてなりません。 お客様の利益を守るため、悪質訪問業者撲滅を目指します。

  私の経験に伴い、独自の判断で言わせていただきます。
  (優良業者もちゃんとおりますので)


※    営業マンのここに気をつけて!!

1、県外の業者は怪しんで。 
  その場限りの事が多く、アフターフォローがむずかしい。
  数年後頼もうとしたら潰れていたり・・・

大手メーカーは確かめて。
  大手メーカーは誰でも知っているので安心感がありますが、名刺をよく見
  ると関連の子会社だったりしますのでご注意を!!


3、施工業者かチェック!!
  営業だけの業者であれば、実際に施工に来るのは下請の業者。
  どこの誰ともわからないような施工業者が来る可能性も! 
  施工技術が大事な瓦だけに、下請業者も調べる必要があるでしょう。


※    注意
  直接施工店でないかぎり、そこに当然マージンが発生しますので同じ施工
  でも高くなる事は当たり前ですので、よほどの信用が無い限り、施工店を
  おススメいたします。

4、見積書のチェック!!
  屋根工事一式 何㎡いくらとか、何坪いくらとか書いてある見積書は詳し
  く計算されていないので、割り増しどんぶり勘定と見たほうがいいです。
  これは、屋根に詳しくない営業マンが屋根の面積だけを測って今までの実
  績や相場で計算しているだけですので、実際とは相当開きがあります。
  屋根の形、痛み具合、場所等すべてを考慮して、材料を一つ一つひらい
  だし、時価にあわせて計算されるのが本来です。
  とくだんお気に入りの業者がおられない場合は何社か見積を取られること
  をおススメいたします。

  (今はどこもほとんど無料見積ですが、一応聞いてください)
  
  もっと考えれば、でてきそうですが、あんまり書きますと営業マンが悪いみたいな
  感じになってしまいますのでこの辺で終了します。
  (お客様の利益を一番に考えて仕事している営業マンも実際いますので)