
熊本県八代市で、令和8年熊本地震によって被害を受けた屋根の復旧工事を行いました。
今回のお宅は石州陶器瓦の屋根です。
地震の影響が出ていたのは屋根全体ではなく、棟の一部分でした。
そのため、必要以上に屋根を触るのではなく、傷んでいる部分を見極めながら補修しています。
部分的な工事だからこそ、
「直したところだけ浮いて見えないこと」
「これまでの屋根と自然につながること」
を意識しながら施工しました。
石州陶器瓦の雰囲気を残しながら補修
石州陶器瓦は、しっかりとした質感と落ち着いた見た目が特徴の瓦です。
今回のように棟の一部分だけを補修するときは、新しく施工した部分だけ形や高さが違うと、屋根全体を見たときにどうしても違和感が出てしまいます。
そこで今回は、既存の屋根とのバランスを見ながら三角冠を使用しました。
屋根のラインをできるだけ自然につなぎながら、棟を低くすっきり仕上げています。
見た目を整えるだけではなく、地震の揺れにも備えられるよう、固定方法にも気を配って施工しています。
部分補修でも、強さはしっかり確保
「一部分だけの補修」と聞くと、簡単な工事に思われるかもしれません。
ですが実際には、既存部分とのつながりや瓦の納まり、固定する位置など、確認するところがたくさんあります。
特に棟は屋根の高い位置にあるため、地震や風の影響も受けやすい場所です。
そのため今回は、三角冠を使用しながら、耐震性を意識した固定方法で一枚ずつ施工しています。
古い部分と新しい部分が無理なくつながり、なおかつしっかり固定できているかを確認しながら進めました。
工事中も、工事後も確認を重ねています

川口瓦工業所では、施工して終わりではなく、途中途中で納まりを確認しながら作業を進めています。
瓦の位置がずれていないか。
棟の通りはきれいに出ているか。
固定は十分か。
既存の瓦との取り合いに無理がないか。
こうしたところをその都度確認しています。
屋根の上は、完成してしまうと下からでは細かいところまで見えません。
だからこそ、見えなくなる前の確認を大切にしています。
最後も全体を見渡して、施工した部分だけが不自然に目立っていないか、仕上がりに問題がないかを確認して工事を終えました。
必要なところを、丁寧に直す

地震による屋根の被害は、お宅によってまったく違います。
棟だけが傷んでいる場合もあれば、瓦のズレが出ている場合もあります。
今回のように一部分だけで対応できる場合は、使えるところまで無理に交換する必要はありません。
その家の屋根をよく見て、
「どこを残して、どこを直すか」
を判断することが大切です。
部分補修でも見た目に違和感がなく、これからも安心して使えるように。
今回も一つ一つ確認しながら施工させていただきました。
八代市で屋根の状態が気になる方へ
地震のあと、屋根に大きな崩れがなくても、棟や瓦が少し動いていることがあります。
下から見ただけでは分からないことも多いので、
「以前と少し形が違う気がする」
「瓦がずれているように見える」
「一度見てもらったほうがいいかな」
という場合は、早めに確認しておくと安心です。
川口瓦工業所では、屋根全体を見たうえで、そのお宅に必要な工事を考えています。
直すところはきちんと直し、残せるところは残す。
これからも、そんな仕事を大切にしていきたいと思います。









